キング・クルール King Krule『Man Alive !』

目次 目次 1. まえがき 2.アルバムに対する印象 3.UKポップス史の流れとKing Krule 4.『Man Alive !』の同時代性 5.ポップスにおける「ノイズ」 6.声 7.共同制作 8.まとめ 1. まえがき 2020年2月、King Krule名義の3rdアルバム、『Man Alive !』…

記事紹介 Pitchfork | Album Reviews : The KLF『Chill Out』(1990)

The KLF: Chill Out Album Review | Pitchfork https://pitchfork.com/reviews/albums/the-klf-chill-out/ 「絶対にサブスク解禁されないアルバム」ことThe KLFの『Chill Out』をピッチフォークがSunday Reviewsで取り上げていて面白かったので紹介します。S…

トム・ヨーク『ANIMA』雑感

トム・ヨークの新しいアルバムが発表されました。その内容としてはシンセとリズムマシンを主体にした比較的シンプルな楽器構成で、なおかつポップス的なカタルシスをもたず淡々と流れ、もう十分だと思ったら終わる…というような自由な展開の曲が多かったよう…

武蔵野

中央線が平野を走る。丘稜に貼りつくように家々が並んでいる。巨大な多摩川が見える。23区に入るまで宙吊りになったような気分が続く。 西東京に来てから「距離」について想いを馳せることが増えた。頭の中にはぼんやりと都心の風景がある。何をしていても、…

Vampire Weekend『Harmony Hall / 2021』(2019)

Vampire Weekendが、2013年のアルバム『Modern Vampires of the City』以来6年ぶりの新曲、『Harmony Hall / 2021』を公開した。年内にはニューアルバムの発表を控えているようで、このシングルは3ヶ月にわたるリリースの第一弾という位置付けになるそう。 …

追悼ジョー・オズボーン

「レッキング・クルー」の一員として知られるベース奏者、ジョー・オズボーン(Joe Osborn)が亡くなったそうです。享年81歳。 60年代のアメリカン・ポップス好きなら、かならずジョーのベースを聴いたことがあるはずで、それぞれの頭の中でそれぞれのフレーズ…

Foxwarren『Foxwarren』(2018) に関するメモ

Andy Shauf率いるFoxwarrenの新譜がリリースされました。アンディを含むメンバー4人はカナダ・レジャイナで共同生活をおくっており、レコーディングもその借家でおこなわれたということ。 アルバム自体は10年前から構想があったものの、アンディがインディ・…

Ariana Grande『Sweetener』

アリアナ・グランデの新作『Sweetener』を聴きました。先行シングルからしてよりシリアスでコンセプチュアルな作品になることは予想できましたが、まず驚いたのはフォー・シーズンズの「An Angel Cried」(1964) のカバーから始まることです。そんなに有名な…

カルチャーの効用について

ひっそりブログ名を変えました。まあ身も蓋もなく言うといわゆるSEO対策というやつで、「Paper Planes」って入れても絶対候補に出てこないんでなんかちょっと他で使ってないやつにしてやろうと思った結果こんなんになりました。なんかひょっこりひょうたん島…

日本語詞の発明者としての宇多田ヒカル

宇多田ヒカルが15歳のときに『First Love』を作ったことがどれだけ衝撃だったか、という話はよく聞きますが、むしろ「Wait & See〜リスク〜」「Can You Keep A Secret?」「タイム・リミット」「For You」といった名曲を量産してた時期(アルバムで言えば『Di…