0. まえがき
2021年に入ってから怒涛のペースでリリースを続けるサム・ゲンデル(Sam Gendel)。そのリリースをまとめたものがなかったので作ってみた。サムの場合、ソロ・ワークに加えて活発なコラボレーションがあり、そのコラボ相手の音楽性もジャズ、フォーク、アンビエント、ラテンと非常に多様。同じロサンゼルスのシーン内での共演が目立つが、それ以外のミュージシャンとオンライン上で共作することも厭わない。バック・バンド仕事ではサウンドを陰で支えるが、かといって自己を主張しないわけではなく、どの仕事にもたしかな彼のシグニチャーが刻まれている。また、リミックスやカヴァーでは原曲を解体するような視線も感じられる。その辺りのバランス感に注目して関連作品を聴いていきたい。また重要なのは、ここに挙げたプロジェクトはまさに現在進行形のものだということ。これらのネットワーク上で何が起こっているか追うことは近年さかんに言われるコラボレーションのありようを考えることに繋がるだろうし、なによりも今後、ここから次々と面白い作品が生み出されていくことは間違いないだろう。ぜひ下記の参照用プレイリストを聴きつつお読みください。
プレイリスト「Sam Gendel In 2021」
サム・ゲンデル
1. Sam Gendel, Ethan Braun『Rio Nilo 66』
(2021/1/22)*1
現代音楽家、イーサン・ブラウンとのコラボ。ブラウンは87年生まれ、ロサンゼルス出身の音楽家で、UCLAやハーグ王立音楽院で学び、現在はイェール大学に在籍しているとのこと。この作品は2019年にサムのInstagram上で発表された*2のち、今年1月末に改めてリリース。ストリーミングなどで聴取可能となった。内容としてはドラムレスの楽曲が多く、ブラウンが演奏する浮遊感のあるシンセにサムのサックスが絡む不定形なニューエイジ/アンビエント集といった趣。
2. Vampire Weekend「2021 (in the space between two pieces of wood)」
(2021/2/4)
ヴァンパイア・ウィークエンドの楽曲をサム・ゲンデルがリミックスし、なんと1分30秒強の原曲を20分21秒にまで拡張。管弦、ノイズ、チープなリズム・ボックス(DRM-32)、ヴォイス・パーカッションなど多様なテクスチャーの組み合わせが素晴らしく、個人的にはこのリミックスを聴いて、サム・ゲンデルってこんなにすごかったのか!と俄然注目した。サムがやってきた様々な音楽が総動員されている感もあるため、今から彼の音楽を聴く人にはぜひ本リミックスをおすすめしたい。なお、インタビューを読んでると、Inga(サムがソロ以前にやっていたトリオ編成のバンド)時代の2017年頃にはヴァンパイア・ウィークエンドのメンバーとすでに知り合っていたもよう。
ヴァンパイア・ウィークエンド「40:42 EP」
3. Sam Gendel『Fresh Bread』
(2021/2/26)
サム・ゲンデル名義のソロ・アルバム。先述した「2021」のリミックス、そして自身が参加したブレイク・ミルズ&ピノ・パラディーノ「Just Wrong」が立て続けにリリースされるなか、わりと熱い視線を浴びて発表された印象がある。内容としては2012~20年の録音を集めた全52曲、3時間30分の長大な音源集で、その内容も自宅録音、ライヴ、コラボ、ジャズ・スタンダード、ビート寄りのものと実に多様。しかし、彼特有の茫洋としたテクスチャーには統一感があり、違和感なくひと続きの作品として楽しめる(にしても長尺には違いないが…)。楽曲の膨大さ、時系列の曖昧さなどは彼の音楽制作を見るうえでわりと重要な要素な気がする。
4. Pino Palladiono, Blake Mills『Notes With Attachments』
(2021/3/12)
近年もっとも注目される若手ギタリスト/プロデューサー、ブレイク・ミルズがベテラン・ベーシスト、ピノ・パラディーノと連名で発表したアルバムが『Notes With Attachments』。サム・ゲンデルはミルズのソロやパフューム・ジーニアス『Set My Heart On Fire Immediately』などで彼と共演しており、その流れで今回は8曲中7曲に参加している。どの曲においてもサムの存在感は大きく、下手したら「Pino Palladiono, Blake Mills, Sam Gendel」名義でも良かったんじゃないか?と思うほど活躍している。それぞれの楽曲・演奏の面白さ、サウンド・シティ・スタジオでの録音、インパルスからのリリース…と無数にトピックのある重要作だが、ここでは扱い切れないため別記事で改めて取り上げたい。
左からピノ・パラディーノ、サム・ゲンデル、ブレイク・ミルズ
5. Mia Doi Todd「Take Me To The Mountain」
(2021/4/21)
LA在住の日系シンガー・ソングライター、ミア・ドイ・トッドの最新作『Music Life』内の1曲、「Take Me To The Mountain」に参加。ミア・ドイ・トッドは自らのレーベル、City Zenからのリリースを中心に、90年代よりインディペンデントな活動を続けてきた。サムは16年のカヴァー・アルバム『Songbook』から彼女のレコーディングに参加。*3本アルバムでも引き続きバック・バンドに参加している。この曲では左チャンネルのサックスがサムのもののようだが、低音域のプレイであること(バリトン?)、おなじみのエフェクターを駆使したプレイではないこともあって、そこまで「サムらしさ」は感じない。だが、曲の要所要所でさっと音を添えるプレイで、その吹きすぎない感じは彼特有かもしれない。なお、アルバムにはサムの他にもカルロス・ニーニョ、ファビアーノ・ド・ナシメント、ミゲル・アトウッド・ファーガソンといったLA人脈(というよりカルロス・ニーニョ人脈)のミュージシャンが多数参加している。
6. Maggie Rogers「Love For A Long Time (Live)」
(2021/4/28)
「Alaska」(2016)で知られるメリーランド出身のシンガー・ソングライター、マギー・ロジャーズのバック・バンドに参加。アップテンポだった19年発表の原曲に対し、このライヴ版はロジャーズ(vo、p)、サム・ゲンデル(sax)、サム・ウィルクス(b)というドラムレス編成で原曲よりぐっとテンポを落とし、そこに生じた隙間にサム・ゲンデルのふわりとしたサックスが入り込む。また、サム・ウィルクスも「弾かない」プレイを徹底し、これもじわじわと効いている。やや保守的な元アレンジからの飛躍が素晴らしく、この辺り「2人のサム」のセンスが大きいのではないかと思われる。マギー・ロジャーズにはぜひこの布陣でアルバムを作ってほしい!
7. Carlos Nino & Friends「The World Stage, 4321 Degnan Boulevard, Los Angeles, California 90008」「Thanking The Earth」
(2021/5/7)
先述したミア・ドイ・トッドともかかわりの深いカルロス・ニーニョ。90年代からラジオDJとして活躍するほか、自らのスピリチュアル・ジャズ・プロジェクト、ビルド・アン・アークなどで活動。その後、2013年にはヤソスのリイシューなどを行なってニューエイジ・リヴァイヴァルの先鞭を付けるなど、この20年あまりの西海岸のジャズ、フォーク、ヒップホップ・シーンの重要人物といえる。彼のミュージシャンとしての特徴が、自らの興味ある様々な世代のミュージシャンとの活発なコラボレーションで、ユセフ・ラティーフ、ララージ、フライング・ロータス、ミゲル・アトウッド・ファーガソン……そしてサム・ゲンデルも、彼の積極的なフックアップを受けたミュージシャンの一人と言える。そんなカルロス・ニーニョの “アンド・フレンズ”名義の最新作、『More Energy Fields, Current』ではジャメル・ディーン、ネイト・マーセローといった強力なプレイヤーに交じってサムは2曲に参加。ニューエイジ~スピリチュアル色の強いサウンドに柔らかなサウンドスケープを付け加えている。特に2曲目の「The World Stage, 4321 Degnan Boulevard, Los Angeles, California 90008」は、サムの揺らぐサックスに導かれてゆっくりとアンサンブルが像を結んでいくような演奏で、幽玄な雰囲気がすばらしい。本作でもサンズ・オブ・ケメットのシャバカ・ハッチングスがゲストとして迎えられ存在感を見せているが、カルロス・ニーニョのジャンルレスかつ様々な世代のミュージシャンをクロッシングさせていく姿勢がサムに大きな影響を与えているのは間違いないところだろう。
カルロス・ニーニョ
8. Sam Gendel『VALLEY FEVER ORIGINAL SCORE』
(2021/5/7)
『Fresh Bread』のアートワーク、『DRM』と同時公開されたミュージック・ビデオ、ブレイク・ミルズ&ピノ・パラディーノのライヴ映像……とサム関連のヴィジュアルを一挙に手がけるアーティスト、マルセラ・チトリノヴィッチ(Marcella Cytrynowicz)が監督する実験映画『VALLEY FEVER』のサウンドトラック。すべてサムのワン・ホーンによる演奏で、全8曲6分という構成はアルバムというよりフレーズの断片集といった感じ。若干マニア向けではあるが、サックス以外のものが入ってないぶんサムのプレイヤーとしての特徴がより分かるのは面白いかもしれない。彼も俳優として出演している(!)『VALLEY FEVER』はネット上で視聴可能。
9. Sam Gendel, Josiah Steinbrick『Mouthfeel / Serene』
(2021/5/21)
サムと同じくLAの注目レーベル、Leaving Recordsからリリースを行なっている音楽家、ジョザイヤ・ステインブリックとのコラボ作。ジョザイヤは自身のソロ・ワークスのほかBananaというユニットでも活動しており、音楽性としては多彩な楽器を用いたミニマル・サウンドという感じで、80年代の細野晴臣などを想像させる瞬間もある。本作は、リズムマシン、シンセ、サックスという構成で統一された「Mouthfeel」と、ドラムレス、シンセ主体でニューエイジ的な演奏が展開される後半の「Serene」で音楽性が異なり、二人がそれぞれにどのように関わっているのかは定かではないが、聴いた感じだと「Mouthfeel」はサム主導、「Serene」はジョザイヤ主導で製作されたのかなと思わせる。
10. Brijean「Ocean (Sam Gendel Remix)」
(2021/6/3)
ブリジーン(Brijean)は、カリフォルニア、ベイエリアを拠点とするブリジーン・マーフィーとダグ・スチュアートによる男女デュオ・プロジェクト。19年に『Walkie Talkie』を出してインディ界隈で注目を集めたのち、今年、セカンド・アルバムの『Feelings』をリリースした。アルバム発表後、同アルバム収録曲のリミックスを相次いで発表。そのリミキサーの一人としてサムも含まれていた。「Ocean」のオリジナル版はチル~メロウなラウンジ・ミュージックという趣なのだが、サムのリミックスはそれを解体。リズム的にもサウンド的にもはるかに刺激的かつストレンジに作り変えている。『Satin Doll』や「2021」などと同じく、サムのオリジナルに対する再解釈/解体の手腕を味わえる名リミックスだ。
11. 笹久保伸「Cielo People (feat. Sam Gendel)」
(2021/6/7)
ペルーでクラシック・ギターを学び、現在は生まれ故郷である埼玉県秩父市を拠点に活動する音楽家、笹久保伸の通算30作目である『CHICHIBU』の1曲目「Cielo People」にサックスで参加。笹久保のギターとサムのサックスのほかは何もない18分強の即興演奏で、緊張感も、展開のダイナミックさもすばらしい。サムのキャリア中でも名演の一つだと思うが、ストリーミング配信されていないためぜひフィジカルを購入して聴いていただきたい。
上記の『ラティーナ』のインタビューを読むと、笹久保の自由闊達なスタンスに感銘を受けると同時に、サムのフランクな姿勢やラテン・ブラジル音楽に対する関心(スペイン語が話せるらしい)などが分かって面白い。いかにも同じスタジオで顔を合わせ、丁々発止のセッションで録音された……という臨場感を「Cielo People」からは感じるのだが、インタビューによると実際にはデータのやり取りだけで完成されたらしく、その辺りもなんとも現代的だ。10月にはコラボ名義での新作が出るとのことでこちらも非常に楽しみ。
笹久保伸『CHICHIBU』
12. Hand Habits「motherless」
(2021/6/14)
ハンド・ハビッツはNY出身のギタリスト、メグ・ダフィーによるプロジェクト。ダフィーはウォー・オン・ドラッグスやワイズ・ブラッド作品にサポート・ギタリストとして入るかたわら、自らが中心となるプロジェクト、ハンド・ハビッツ名義でリリースを行なってきた。このシングル「motherless」はサブポップからのリリースで、新機軸として電子楽器などを取り入れた野心的なアプローチとなっている。サムのサックスは後半以降にそれまでの流れを断ち切るように登場し、楽曲に新しいカラーを付け加える。この曲も含まれるであろうニュー・アルバムは10/22リリース予定とのこと。
13. Sam Gendel, Sam Wilkes『Music For Saxofone & Bass Guitar More Songs』
(2021/7/21)
マギー・ロジャーズの項でも軽く紹介したサム・ウィルクスとのコラボ・アルバム。ウィルクスはサム・ゲンデルとおなじ南カリフォルニア大学出身で、同じく南カリフォルニア大出身のルイス・コールによるプロジェクト、KNOWERのベースを担当。近年ではチャカ・カーンのバック・バンドを務めるなど、凄腕ベース・プレイヤーとして存在感を高めている。サム・ゲンデルとのかかわりで言えば、KNOWERで共演したのち、18年にコラボ作の『Music For Saxofone & Bass Guitar』を発表。そして21年に入り、その続編的な性質の本作『Music For Saxofone & Bass Guitar More Songs』を発表した。この作品は『Music For Saxofone & Bass Guitar』のアウトテイクと、その後録音したものを一緒に入れたものらしく、たとえばビーチ・ボーイズ「Caroline No」のカヴァーなどは既発の『Double Exposure』(40分超えのトラックが3つ収録されたフィールド・レコーディング的作品)に入っていたものの抜粋である。一方で「COLD POCKET」や「I SING HIGH」などはサムのエフェクターの使い方などからしてもわりと最近の録音という感じがする。2017~20年と幅広い時期の音源が入っているらしいのだが意外と違和感なく聴け、このあたり『Fresh Bread』などと共通の性質を感じる。録音は環境音が入っていたり定位が変だったりとラフなのだが、『Music For Saxofone & Bass Guitar』同様、じんわりとした歌心が全体にあるのが魅力的。特に「I SING HIGH」テーマの美しさは特筆すべき。
サム・ウィルクス(右)
14. Sam Gendel「Neon Blue」
(2021/8/4)
アメリア・ミース&ブレイク・ミルズとのスプリット・シングルという形でリリース。ミースはノースカロライナを拠点とし、シルヴァン・エッソなどのプロジェクトで知られるシンガー・ソングライターで、本作は彼女が立ち上げたレーベル、Psychic Hotlineからの初リリースとなる。ピッチフォークの記事によると、19年にミースがブレイク・ミルズのもとを訪れて「Neon Blue」を録音。その2年後にやっとリリースにこぎつけたとのこと。B面に収録されたサムの「Neon Blue」はそのアメリア&ミルズ曲のカヴァーという扱いになるようだが、あまりにサム・ゲンデル的としかいいようのないサウンドのため、A面と同じ曲と認識するのが難しい。むしろ原曲のモチーフを活かした再構築・再解釈というべきか。
15. Joshua Crumbly, Sam Gendel「The Sea」
(2021/8/19)
ケンドリック・スコット、カマシ・ワシントンなどとの共演、そして最近ではボブ・ディランのバック・バンドに起用されたことが記憶に新しいLAの若手ベーシスト、ジョシュア・クランブリー(Joshua Crumbly)。ジャズをバックグラウンドとしながらも、自らのソロではアンビエント~ニューエイジに接近したサウンドプロダクションを見せている。20年発表のソロ・アルバム『Rise』に引き続いてリリースされたこのシングルでは、どこかエモ~ポストロック的にも思える感傷的なフレーズをジョシュアが繰り返すなか、サムのサックスが自由に漂う。LAのシーン内で近い位置にいたゆえの共演ということだと思うが、バックグラウンドにこだわりのない自由なサウンドやテクニック志向から離れた姿勢が、現代ジャズ的・LA的という感じがする。
16. Brady Cohan, Sam Gendel「Begin Again」
(2021/8/20)
ロサンゼルスを拠点とする映画音楽作曲家/ギタリストのブラディ・コーハン(Brady Cohan)の作品に参加。ブラディは南カリフォルニア大学出身で、サムとは同窓生にあたる。在学中に結成したジャズバンドでパット・メセニーやダイアナ・クラールと共演し、卒業後はハンス・ジマーのRemote Control Productionsに所属。その後はフリーでTV番組の劇伴などを中心に活躍している。そんななか、2020年からはソロ・プロジェクトとして『Studies Vol.1』、『Studies Vol.2』を立て続けに発表。この『Studies』シリーズの音楽性はブラディのアコースティック・ギターを中心としつつ、ノイズやループなどを利用した実験的なサウンドで、サムは『Studies Vol.2』の「Begin Again」にサックス(とリズムマシンも彼によるものらしい)で参加し、サウンドに広がりをもたらしている。
17. Celia Hollander「12:55 PM (Sam Gendel Remix)」
(2021/8/25)
セリア・ホーランダー(Celia Hollander)は本名名義のほか、$3.33名義でもリリースを行なってきた電子音楽家。彼女が今年、Leaving Recordsからリリースしたのが『Timekeeper』で、全曲のタイトルに「6:33 AM」など一定の時刻が割り振られ、時間につれた感情の移ろいがテーマとなっている。ゆったりと反復するシンセが印象に残る環境音楽的作品だが、アルバム発表後にレーベル・メイトであるサム・ゲンデルのリミックスが発表された。サムが担当したのは「午前12時55分」の部分で、原曲ではシ-ケンサーで演奏されていたフレーズをサックスでプレイしている。エフェクターを駆使することによって、人力では難しいような細かい揺れやゆらぎまでサックスで表現していることがわかる。
セリア・ホーランダー
18. Sam Gendel「Isfahan / My Little Suede Shoes」
(2021/9/3)
まさにこの記事を書いている最中にリリースされたシングル。A面がデューク・エリントンの『極東組曲』(67年)からの1曲で、B面がカル・マッセイ作曲、チャーリー・パーカーのレパートリーとして知られる1曲。ジャズ・スタンダードからの選曲、昨年のアルバム『Satin Doll』のジャケットを反転させたジャケットなどからして、同アルバムのアウトテイク的な性質のリリースのようだが、どちらも「これでアルバム未収録なのか!」と思わせるような高いクオリティ。特にB面の「My Little Suede Shoes」は素晴らしく、同じフレーズを多種の楽器で次々と繰り返していく後半のパートは、サムという音楽家の隠し持っていた一面を見たような気になった。しかし、これを聴いてから原曲を聴くと、いかにもサム・ゲンデル的な曲だなあ…と思ってしまうのが怖いところ。こうした曲選びのセンスも面白く、次はぜひそのカヴァー・レパートリーをまとめた記事・プレイリストを作成してみたいと思う。
サム・ゲンデル「Isfahan / My Little Suede Shoes」
...To be continued
こうして記事を書いている間にも新曲が出て、続いて折坂悠太の新作アルバム『心理』(10/6発売)への参加がアナウンスされた。恐るべきワーカホリックぶりだが、しばらく彼の参加作を追う日々が続きそうである。本リストも、新しい作品が出しだい反映していきたい。