「シティポップ」極私的名曲ベスト10

 

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シティポップにかこつけて好きな曲を並べてみました。

 

注:はっぴいえんど~ティン・パン・アレイ史観に偏っています。

 

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名盤 RIDE ON TIMEの冒頭を飾る一曲。ひたひたと進むような曲調はThe Isley Brothersの名曲 “What It Comes Down To”を連想させます。また、ORIGINAL LOVE「朝日のあたる道」につながっていくものも感じます。(個人的にこの曲調からは「30分アニメのエンディング」を感じるのですがなぜなのでしょうか。)明るさと切なさが同居した名曲だと思います。

 

  

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はっぴいえんどフォロワー期の銀次さんが特にすきです。Sugar Babeにて山下達郎が歌ったものや、EPOが歌ったものもありますがどれも良いです。原曲では、まさしくそぼ降る小雨のようなエレピから強力に引き込まれます。「ここにはスコールさえもない/表はそぼふるこぬか雨」という一節にどこか俳句的な叙情を感じます。

 

 

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名盤『ほうろう』から。このアルバムからは「しらけちまうぜ」が有名ですが、演奏の破壊力でいうとこれが最強なのではないかと思っています。林立夫細野晴臣による鉄壁のグルーヴ。大貫妙子吉田美奈子矢野顕子というありえない面子によるコーラスなど、ジャパニーズ・ソウルの一つの到達点といえると思います。

 

 

  • 7.EPO/PAY DAY 

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今をときめく某トラックメイカーのサンプルネタとして知りました。Just The Two Of Us進行の曲にハズレなし[要出典]

 

 

 

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大貫妙子の小品は大好きです。牧村憲一さんと組んだヨーロッパ路線も良いですが個人的には1st/2nd(『Grey Skies』『Sunshower』)の音が好みです。スムースなグルーヴを持った名曲ですが、やはり2:24~の渡辺香津美のギター・ソロが印象的です。

 

 

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同じく大貫妙子の、今度はシュガーベイブ時代の曲。「シュガーベイブ大貫妙子曲が好き」という人は一定数いるのではないかと思いますが、他曲と同じく落ち着いて上品な小品という感じで良い曲としかいいようがないです。大滝詠一師匠もお気に入りの一曲。

 

 

 

 

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『MELODIES』収録曲。同アルバムの「クリスマス・イブ」などと比べると「隠れた名曲」の部類ですが、実は桑田佳祐のお気に入りの一曲でもあります。この独特のリズムはおそらく「Paper Doll」にはじまり、「あまく危険な香り」などに転用されていますが、達郎がこのリズムを使った曲に外れなしです。

 

 

 

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その「必殺のリズム」が使われた名曲の一例。作詞・作曲・編曲ともに山下達郎。非の打ちどころのないアレンジで、本人も気に入っているらしくライヴで取り上げたりしています。(特に達郎のライヴ版『JOY』でのパフォーマンスは凄まじいです)どうでもいいですがこの曲のまりやさんの声、ちょっと宇多田ヒカルに聞こえません?

 

 

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林立夫によるイントロのドラムを聴くだけで悶絶してしまいます。ホーン・アレンジなども素晴らしく、ティン・パン・アレイによる名演の一つであると感じます。ユーミンによる最高のファンクです。

 

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この曲を紹介したいがためにこのランキングを作りました。名盤『FLAPPER』収録。抑えた歌い出しからじわじわと熱が上がっていく名曲中の名曲。ラストの「朝を!」でバーッと情景が開けていく部分が圧巻で、何度聴いても心を動かされます。そして何と言っても同曲の作曲者でもある故・佐藤博の表情豊かなエレピが本当に素晴らしい。

 

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今回これらの曲たちを聴き返して思ったのは、当時のミュージシャンたちのアイデアの豊富さと実験精神の素晴らしさです。斬新なコードやリズム・パターンなどから「まだ日本にないポップスを作ろう」という当時の気概を強く感じました。

 

現在90年代的な「オルタナティヴ・ロック」に代わるものとして(オルタナティヴのオルタナティヴ・・・)ceroをはじめとする若いミュージシャンたちが7,80年代の「シティポップ」を参照していますが、見かけはスムーズだが本質は過激・革新的であるという過去のミュージシャンたちのスピリッツに共感するところがあるからではないでしょうか。

 

また、「ティン・パン・アレイの名演」ベスト10などでも作ってみたいです。

 

※2020/09/27 YouTubeリンク・Spotifyプレイリストなど反映

 

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FLAPPER

FLAPPER