雑想1

最近出かけようとしてドアを開けたらてんとう虫が止まっていて、てんとう虫なんか久しぶりに見たのでまじまじと見てしまったのですが、あの点って意外にイビツな形で、メタリックなキャンバスに太い筆でグイッと描いたみたいな迫力がありますね。戦車とか戦…

音楽との距離を点検すること

Apple Musicを解約してジョン・レノンとマーヴィン・ゲイばかり聴いているんですが、そういう生活を送ってきて、思いついたことをつらつらと書いてみます。 ストリーミングを解約したのはレコードのぬくもりが…というようなこだわりとはまったく関係なくて、…

ロックンロールを聴きなおすこと

ボ・ディドリー、チャック・ベリー、リトル・リチャード、バディ・ホリー、エディ・コクラン…彼らが残した3分間のロックンロールを聴くたびに、コンパクトな形式のなかに詰め込まれたアイデアに驚かされる。 例えば、リトル・リチャード「グッド・ゴーリー・…

「シティポップ」極私的名曲ベスト10

シティポップにかこつけて好きな曲を並べてみました。 注:はっぴいえんど~ティン・パン・アレイ史観に偏っています。 10. 山下達郎/いつか 名盤 『RIDE ON TIME』の冒頭を飾る一曲。ひたひたと進むような曲調はThe Isley Brothersの名曲 “What It Comes …

ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』

ザ・バンドは、これしかない、というバンドである。 リヴォン・ヘルムのドラム、ロビー・ロバートソンのギター、リック・タンゴのベース、リチャード・マニュエルの声、ガース・ハドソンのオルガン…このなかの一つでも欠けたら・・・ということは想像し辛い…

「グッド・タイム・ミュージック」としてのザ・ビートルズ

www.youtube.com ♪ハニー・パイ(アンソロジーver) ザ・ビートルズの『アンソロジー3』に入った「ハニー・パイ」を聴いていたらあるバンドの名前が脳内に浮かんだ。ラヴィン・スプーンフル。 60年代後半にNYグリニッチ・ヴィレッジで活躍したバンドだ。ジャ…

私とブルーズ

あなたがはじめてブルーズを聴いたのはいつだろうか?ぼくの場合、恥を忍んで告白すればエリック・クラプトンの『アンプラグド』ということになる。小学5,6年生のことだ。父親のCD棚にあったアルバムだが、そこに「ノーバディ・ノウズ・ユー」「ローリン・ア…

Grizzly Bear とAlabama Shakes, 失われた音を求めて

2009年、アニマル・コレクティヴやハドソン・モホークが現在の音楽シーンにつながる重要な作品をリリースした年だが、この年ラジオでよく流れていた曲のなかで最近思い出したものがある。Grizzly Bearの “Two Weeks”という曲である。 www.youtube.com イント…

2009年洋楽シーン・極私的回想

2009年「洋楽」の思い出バナシをさせていただく。この年に、現在につながるいろいろな萌芽が生まれていたと感じるためである。個人的には、4月に高校に入学して行動範囲が広まり、これまでよりもずっとたくさんライヴを見たりCDを買ったりした年であった。自…

相対性理論「地獄先生」の印象と「じゃじゃ馬にさせないで」

www.youtube.com その曲をはじめて聴いたのは2009年の1月だったと思う。夕食後にFM802「SCHOOL OF LOCK」を聴いていたら、「受験戦争もう負けそう」という不思議な歌詞の曲が流れてきた。「相対性理論の『地獄先生』です」とDJが言った。あわててメモを取っ…