書評

サウンド・マン自らの仕事を語る

グリン・ジョンズ著・新井崇嗣訳『サウンド・マン~大物プロデューサーが明かしたロック名盤の誕生秘話』シンコー、2016年。 ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、イーグルス、ザ・フー、ビートルズ、クラッシュなどにかかわったエンジニア/プロ…

「シティポップ論文」ざっくり書評

1.論文 2.筆者について 3.歴史的整理 80年代以前 「シティ・ミュージック」 80年代 「シティ・ポップ」 00年代 「シティ・ポップ・リバイバル」 テン年代 新しい「シティ・ポップ」 4.結論 5.重要概念 間メディア性 6.感想・個人的に面白かった…

天才の証明

東京バックビート族 林立夫自伝 作者:林 立夫 発売日: 2020/02/21 メディア: 単行本 荒井・松任谷由実の仕事を始めとして、林立夫のドラムを抜きにして戦後日本のポップスを語るのは難しい。言い換えれば、かならずわれわれはどこかで林立夫のプレイを耳にし…

「名盤」とは何か?:ダイ・グリフィス『OKコンピューター』

ダイ・グリフィスはイギリスの音楽学者・ジャーナリストであり、現在オックスフォード・ブルックス大学で専任講師として音楽学を教えている。過去の実績としては本書に加え、エルヴィス・コステロを扱った書籍がある。本書は歴史的なアルバムを1枚扱って分析…