カルチャーの効用について

ひっそりブログ名を変えました。まあ身も蓋もなく言うといわゆるSEO対策というやつで、「Paper Planes」って入れても絶対候補に出てこないんでなんかちょっと他で使ってないやつにしてやろうと思った結果こんなんになりました。なんかひょっこりひょうたん島…

日本語詞の発明者としての宇多田ヒカル

宇多田ヒカルが15歳のときに『First Love』を作ったことがどれだけ衝撃だったか、という話はよく聞きますが、むしろ「Wait & See〜リスク〜」「Can You Keep A Secret?」「タイム・リミット」「For You」といった名曲を量産してた時期(アルバムで言えば『Di…

雑想1

最近出かけようとしてドアを開けたらてんとう虫が止まっていて、てんとう虫なんか久しぶりに見たのでまじまじと見てしまったのですが、あの点って意外にイビツな形で、メタリックなキャンバスに太い筆でグイッと描いたみたいな迫力がありますね。戦車とか戦…

音楽との距離を点検すること

Apple Musicを解約してジョン・レノンとマーヴィン・ゲイばかり聴いているんですが、そういう生活を送ってきて、思いついたことをつらつらと書いてみます。 ストリーミングを解約したのはレコードのぬくもりが…というようなこだわりとはまったく関係なくて、…

ロックンロールを聴きなおすこと

ボ・ディドリー、チャック・ベリー、リトル・リチャード、バディ・ホリー、エディ・コクラン…彼らが残した3分間のロックンロールを聴くたびに、コンパクトな形式のなかに詰め込まれたアイデアに驚かされる。 例えば、リトル・リチャード「グッド・ゴーリー・…

「シティポップ」極私的名曲ベスト10

シティポップにかこつけて好きな曲を並べてみました。 注:はっぴいえんど~ティン・パン・アレイ史観に偏っています。 10. 山下達郎/いつか 名盤 『RIDE ON TIME』の冒頭を飾る一曲。ひたひたと進むような曲調はThe Isley Brothersの名曲 “What It Comes …

ザ・バンド『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』

ザ・バンドは、これしかない、というバンドである。 リヴォン・ヘルムのドラム、ロビー・ロバートソンのギター、リック・タンゴのベース、リチャード・マニュエルの声、ガース・ハドソンのオルガン…このなかの一つでも欠けたら・・・ということは想像し辛い…

「グッド・タイム・ミュージック」としてのザ・ビートルズ

www.youtube.com ♪ハニー・パイ(アンソロジーver) ザ・ビートルズの『アンソロジー3』に入った「ハニー・パイ」を聴いていたらあるバンドの名前が脳内に浮かんだ。ラヴィン・スプーンフル。 60年代後半にNYグリニッチ・ヴィレッジで活躍したバンドだ。ジャ…

私とブルーズ

あなたがはじめてブルーズを聴いたのはいつだろうか?ぼくの場合、恥を忍んで告白すればエリック・クラプトンの『アンプラグド』ということになる。小学5,6年生のことだ。父親のCD棚にあったアルバムだが、そこに「ノーバディ・ノウズ・ユー」「ローリン・ア…

Grizzly Bear とAlabama Shakes, 失われた音を求めて

2009年、アニマル・コレクティヴやハドソン・モホークが現在の音楽シーンにつながる重要な作品をリリースした年だが、この年ラジオでよく流れていた曲のなかで最近思い出したものがある。Grizzly Bearの “Two Weeks”という曲である。 www.youtube.com イント…